Recalog

Recalogは一週間にあったニュースや記事からkokorokagamiとtoudenがピックアップして話す番組です https://listen.style/p/recalog?bqOBxHVT

209. 2025/06/08 ispace月面着陸に再び失敗

2025年06月08日

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内容紹介

kokorokagamiとtoudenの2人で、Nintendo Switch 2の開封と初期設定の全容、Amazon Aurora DSQLが一般提供を開始 など について話しました。

出演者

kokorokagami
kokorokagami
touden
touden

以下のようなトピックについて話をしました。

01. Nintendo Switch 2の開封と初期設定の全容

タイトル:Nintendo Switch 2の開封レビュー

Nintendo Switch 2が届いたので、開封レビュー

まず、パッケージを開封すると、本体とJoy-Conの大きさに驚かされます。Switch 1と比べるとかなり大型化しています。同梱物には、ULTRA HIGH SPEED HDMIケーブル、専用ACアダプター、USB-Cケーブル、Joy-Conグリップ、丸みを帯びたドックなどが入っています。

本体の電源を入れると、言語設定や利用規約への同意、インターネット接続設定などを行います。続いて、Joy-Conの取り付け方やプレイスタイルなどのチュートリアルが表示されます。

移行完了後、Switch 2の画面が表示され、ダウンロードしたソフトを遊ぶことができます。『マリオカート ワールド』を少しプレイしてみましたが、画面の大きさとグラフィック性能の高さ、ロード時間の短さなどに感動しました。

Switch 2は、大画面と高性能を実現した魅力的なゲーム機です。今後発売されるソフトにも期待が高まります。

02. Amazon Aurora DSQLが一般提供を開始

タイトル:Amazon Aurora DSQL が一般提供開始

AWS re:Invent 2024 で発表された Amazon Aurora DSQL が、プレビューから一般提供となりました。Aurora DSQL は事実上無制限にスケールするサーバーレスな分散 SQL データベースで、3つの AZ にまたがる Active/Active の単一クラスタを提供し、マルチリージョン構成も可能です。

現在、北米ではマルチリージョンクラスターが対応しており、アジアパシフィックとヨーロッパではシングルリージョンクラスターのみが対応しています。日本では東京と大阪の2箇所のリージョンで提供されています。

料金は分散処理ユニット (DPU) とストレージを中心に請求され、データ転送料金も発生します。バックアップとリストアには AWS Backup を使用します。SLA はマルチリージョンで99.999%以上、シングルリージョンで99.99%以上の月間稼働率が設定されています。

Aurora DSQL は PostgreSQL 互換で使いやすいですが、楽観的同時実行制御を採用しているため、アプリケーション開発時は注意が必要です。ワークショップなどで学習し、適切に活用していくことが重要です。

03. 言語モデルの推論能力に複雑さの限界点

最近の大規模言語モデル(LRM)は、回答を提示する前に詳細な思考プロセスを生成する。LRMは推論ベンチマークで性能向上を示すが、その基本的な能力、スケーリング特性、限界については十分に理解されていない。現在の評価は、確立された数学やコーディングのベンチマークに焦点を当て、最終的な回答の正確性を重視している。しかし、このような評価方法ではデータの汚染が起こりやすく、推論の構造や質に関する洞察が得られない。

本研究では、論理構造を一定に保ちながら組成の複雑さを正確に操作できる制御可能なパズル環境を用いて、これらのギャップを体系的に調査した。この設定により、最終的な回答だけでなく、内部の推論過程も分析することができ、LRMがどのように「考える」かについての洞察が得られる。様々なパズルでの広範な実験を通じて、最先端のLRMは特定の複雑さを超えると完全に正確性が崩壊することが示された。さらに、LRMは直感に反するスケーリング限界を示す。つまり、問題の複雑さに応じて推論の努力が増加するが、ある点を超えると、十分なトークン予算があるにもかかわらず、推論の努力が減少する。

LRMと標準的なLLMを同等の推論計算量で比較することで、(1)標準モデルがLRMを上回る低複雑度タスク、(2)LRMの追加思考が有利に働く中複雑度タスク、(3)両モデルが完全に崩壊する高複雑度タスクの3つの性能レジームを特定した。LRMは正確な計算に限界があり、明示的なアルゴリズムを使用せず、パズル間で一貫性のない推論を行うことがわかった。また、探索されたソリューションのパターンを調べ、モデルの計算行動を分析することで、推論の痕跡をより深く調査し、その長所、限界を明らかにし、最終的には真の推論能力について重要な疑問を提起した。

04. ispace社の月面着陸ミッション2が失敗

株式会社ispaceは、民間企業として日本初・アジア初の月面着陸を目指していましたが、2025年6月6日のミッション2において、月面着陸の成功を確認できず、ミッションの終了を判断しました。

東京の管制室からコマンドを送信し、RESILIENCEランダーは月周回軌道を離脱、高度約100kmから約20kmまで惰性降下後、主エンジンを噴射し減速を開始しましたが、その後テレメトリが消失し、着陸を示すデータの受信には至りませんでした。

現時点では、レーザーレンジファインダーの有効な計測値の取得が遅れ、十分な減速ができていなかったことから、ランダーは月面にハードランディングした可能性が高いと推測されています。

今後、取得されたテレメトリの詳細な解析を実施し、原因究明に努めるとともに、関係者への報告と信頼の回復に努めていくとのことです。

ispaceは「人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業です。HAKUTO-Rプログラムでは、独自のランダーとローバーを開発し、月面着陸と月面探査の2回のミッションを行う予定でしたが、ミッション2では月面着陸の成功には至りませんでした。

05. 静電風圧式受粉機が果樹栽培を効率化

静岡県農林技術研究所、県果樹研究センター、ミツワが共同開発した静電風圧式受粉機が、2025年に限定販売、2026年に正式販売される。梨やキウイフルーツなどの果樹栽培に欠かせない人工授粉の効率化・省力化を目的としており、輸入花粉の供給不安定化や価格高騰の解決策となる。

この受粉機は、電極で花粉を帯電させることで雌しべへの付着率を高める仕組み。実証試験では、花粉使用量と作業時間を約80%削減できた。操作した生産者からは軽くて作業が楽だと好評で、発売が待ち望まれている。

2025年の限定販売分は既に販売先が決まっており、現在ミツワは2026年の購入希望者を募集中だ。静電風圧式受粉機の登場により、果樹栽培の省力化と安定生産が期待される。


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