Recalog

Recalogは一週間にあったニュースや記事からkokorokagamiとtoudenがピックアップして話す番組です https://listen.style/p/recalog?bqOBxHVT

216. 2025/09/21 ソフトバンクが5G RedCap商用サービス開始

2025年09月21日

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内容紹介

kokorokagamiとtoudenの2人で、ノーベル賞受賞者が語る挫折と発見の物語、ソフトバンクが5G RedCap商用サービス開始 など について話しました。

出演者

kokorokagami kokorokagami touden touden

以下のようなトピックについて話をしました。

01. ノーベル賞受賞者が語る挫折と発見の物語

2025年9月21日、けいはんなプラザで開催された「京阪奈万博2025記念シンポジウム『未来への対話』」は、ノーベル賞受賞者である山中伸弥先生と田中耕一先生を招いた意義深いイベントとなりました。

山中先生は、父親をC型肝炎で亡くした体験から医学の道を志し、「やけくそ」の気持ちで始めたIPS細胞研究がノーベル賞につながった経緯を語りました。研究者として一度挫折しかけた経験から、「リスクの高いことに挑戦しよう」という開き直りが革新的発見を生んだと振り返り、「明けない夜はない」という言葉で逆境との向き合い方を示しました。

田中先生は、化学の専門家ではなかったからこそ「ソフトレーザー脱離イオン化法」を発見できたと説明。実験中の「失敗」から生まれた偶然の発見を追求したことがブレークスルーにつながったとし、現代の鉄道技術を例に異分野融合の重要性を強調しました。

第三部では6名の学生が両先生に質問を投げかけ、「専門外だからこそできること」「失敗を恐れない挑戦」「異分野との対話の価値」といった貴重なメッセージが共有されました。不確実性の時代において、AI時代でも人間に求められる資質として、我慢強さ、楽観主義、柔軟性、対話力が挙げられ、専門分野を超えた人間としての対話の重要性が確認されました。

02. ソフトバンクが5G RedCap商用サービス開始

ソフトバンクは、IoT向け通信規格「5G RedCap」のネットワーク対応を開始し、2025年9月中旬以降に商用サービスを提供すると発表しました。

5G RedCapは、3GPP Release17で策定されたIoT専用の通信規格で、従来の5Gから超高速・大容量通信機能の一部を削減することにより、低コスト、低消費電力、小型化を実現しています。この技術は、高速通信を必要としないセンサやウェアラブルデバイスなどのIoT機器に最適化されており、IoT分野での活用が期待されます。

サービス開始時は5G SAエリアの一部から提供を始め、段階的にエリアを拡大していく予定です。利用には専用の5G RedCap対応機種が必要ですが、特別な申し込み手続きは不要で、料金は対応機種向けの通信サービス料金プランに準拠します。

この取り組みにより、IoT機器の普及がさらに加速し、スマートシティやインダストリー4.0などの分野での新たなサービス展開が期待されます。

03. WebAssembly 3.0正式仕様完成

WebAssembly 3.0正式仕様が完成、サーバサイド対応を大幅強化

W3CのWebAssemblyワーキンググループが「WebAssembly 3.0」の正式仕様完成を発表しました。WebAssemblyは当初Webブラウザでの高速アプリケーション実行を目的としていましたが、WASI(WebAssembly System Interface)の登場により、現在はサーバサイドのクロスプラットフォーム実行環境としても活用されています。

今回のバージョン3.0は、こうしたサーバサイド利用の拡大を受けて策定された仕様です。最大の変更点は64ビットアドレス空間の採用で、利用可能メモリが従来の4ギガバイトから16エクサバイトへと劇的に拡張されました。これにより大規模サーバアプリケーションへの対応が可能になります。

その他の主要機能として、不要メモリを自動解放するガベージコレクション機能により、JavaやPHP、Kotlinなどの言語移植が容易になりました。複数メモリ空間の分離利用でセキュリティが向上し、型付き参照による実行時型チェックの回避、テールコール(末尾再帰)対応、例外ハンドリング機能なども追加されています。

注目すべきは、これらの機能の一部は既に実装済みで、ガベージコレクションは2025年1月にWeb標準ベースラインとなっています。各ブラウザやランタイムの対応状況は「Feature Status - WebAssembly」で確認できます。


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