218. 2025/10/05 OpenAI Sora 2が物理法則理解する動画AI革命
内容紹介
kokorokagamiとtoudenの2人で、ATRオープンハウス2025開催、GitHub Copilot Spaces一般公開開始 など について話しました。
出演者
以下のようなトピックについて話をしました。
01. ATRオープンハウス2025開催
ATRオープンハウス2025は、2025年10月2日(木)・3日(金)に京都府精華町のATRで開催される年次イベントです。「社会課題と向き合う科学技術の最前線」をテーマに、最先端研究の社会実装に向けた取り組みを紹介します。
約60件の研究成果・事業を、共生社会、心と体の健康、人と知能の融合、ロボティクス、無線・通信、生命科学の6つのソリューション別視点で展示・デモンストレーションします。現地展示に加え、ATR経営層・トップ研究者による5件の講演をライブ配信で実施し、石黒浩氏によるアバターと未来社会に関する講演なども予定されています。
特別企画として、ATR40周年記念事業「温故知新シンポジウム」を10月4日(土)に開催。ATR創成期の海外研究者を招き、「失敗から学ぶ発想のヒント」をテーマに英語講演(日本語字幕付)を行います。現地定員100名のハイブリッド形式で、学生優先の参加となります。
同時開催として、ATR Talk Exchangeやけいはんな万博セミナーなど、研究者交流や地域連携活動も紹介されます。多領域融合の最先端技術とその社会実装事例を一堂に体験できる貴重な機会です。
02. GitHub Copilot Spaces一般公開開始
GitHubは9月24日、「GitHub Copilot Spaces」の一般公開を開始しました。この新機能により、開発者はCopilotに特定のプロジェクトコンテキストを追加できるようになります。
GitHub Copilot Spacesは、開発チームが必要とする特定の情報をCopilotに提供する機能です。これにより、Copilotはシステムの動作原理や設計思想を理解し、プロジェクトに適した回答を生成できます。また、カスタム指示を追加してCopilotの応答をさらに調整することも可能です。
Spacesには、GitHubリポジトリ全体、特定のファイル、プルリクエスト、イシュー、画像、テキストファイル、自由形式のテキストコンテンツなど、様々な形式の情報を格納できます。組織全体でSpaceを共有することで、チームメンバーが同じプロジェクトコンテキストにアクセスし、効率的な情報共有が実現されます。
主な利点として、より関連性の高い具体的な応答の取得、作業フローの維持、知識共有による重複質問の削減、セルフサービス型コンテキストによるオンボーディング支援などが挙げられます。GitHubファイルは自動更新されるため、プロジェクトの進化に合わせてSpaceも同期されます。
今回のリリースでは、リモートGitHub MCPサーバー経由でIDEから直接Spaceにアクセスする機能も追加されており、全Copilotユーザーが利用可能です。
03. OpenAI Sora 2が物理法則理解する動画AI革命
OpenAIが発表した「Sora 2」は、物理法則を理解する次世代動画・音声生成AIモデルです。従来の映像生成ツールから「世界シミュレーター」へと進化し、現実に忠実な物理シミュレーションを実現しています。
主な新機能として、映画的なカメラワークやライティングの高度な制御性、映像と完全同期した音声生成、そして自分や友人を動画に登場させる「カメオ」機能を搭載しています。これらにより、バスケットボールの失敗シュートやパドルボード上でのバク転など、複雑で現実的な動作を正確に再現できます。
新しいiOSアプリ「Sora」では、創造・リミックス・発見を軸とした新しいソーシャル体験を提供します。従来のSNSとは異なり、消費よりも創造を最大化することを目指し、ユーザーの滞在時間ではなくクリエイティブな活動を促進する設計となっています。
料金体系は基本無料で、ChatGPT Proユーザーはより高性能な「Sora 2 Pro」にアクセス可能です。現在は招待制で運用されており、1アカウントで最大4名まで招待できます。
安全面では、ユーザーのウェルビーイングを重視し、ペアレンタルコントロール、肖像権管理、透明性の高い収益モデルなど包括的な対策を講じています。将来的には開発者向けAPIの提供も予定されており、AIクリエイティブの新時代を切り拓く革新的なツールとして期待されています。
04. 砂栽培で実現する新時代農業
高床式砂栽培の革新的農法
約40年前、農業戦略研究家の城野宏氏が鹿児島県でシラス土を使った画期的な実験を開始しました。ビニールシート上に砂を敷き詰め、堆肥を一切使わず、窒素・リン・カリウムの液体肥料のみで野菜栽培を行った結果、通常の10分の1の肥料、100分の1の水でも優れた品質の野菜が育つことが証明されました。
その後、九州大学の福島栄二教授と永田照喜治氏による10年間の研究により、砂栽培技術が確立され、大手企業の協力で普及が進みました。
砂栽培の最大の利点は連作障害の軽減です。砂は土と異なり元々養分を含まず、通気性に優れた構造により植物の根圏環境を最適化します。年1回の水洗いで残留養分をリセットでき、継続的な栽培が可能です。
また、高床式設計により腰を曲げる作業が不要で、農機具も使わない軽作業のため、高齢者や障がい者でも取り組みやすい農法として注目されています。現在、障害者就労支援事業所や介護施設でも導入が進み、「きつい、きたない、きけん」のない新しい農業として普及が期待されています。
本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません
ご理解頂ますようよろしくおねがいします
 kokorokagami
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                 touden
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