Recalog

Recalogは一週間にあったニュースや記事からkokorokagamiとtoudenがピックアップして話す番組です https://listen.style/p/recalog?bqOBxHVT

220. 2025/10/19 Google Opalで誰でも簡単AI自動化

2025年10月19日

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内容紹介

kokorokagamiとtoudenの2人で、Google Opalで誰でも簡単AI自動化、Claude Skills機能リリース など について話しました。

出演者

kokorokagami kokorokagami touden touden

以下のようなトピックについて話をしました。

01. Google Opalで誰でも簡単AI自動化

Google Opalは、Googleが開発した革新的なノーコード自動化ツールです。プログラミング知識がなくても、自然言語での指示だけでAIを活用したワークフローやミニアプリを構築できます。

3つの主要メリット ①プログラミングの壁を完全撤廃し、誰でも数分でツールを作成可能 ②GeminiやImagenなどGoogleの最新AIモデルと、Google SheetsやSlidesとのシームレスな連携 ③アイデアを即座に形にするスピード感と、URL一つでの簡単共有

基本的な仕組み チャットエリアに「〜を作って」と要件を入力するだけで、AIが自動的にワークフローを生成。生成されたワークフローはビジュアルなフローチャートで表示され、各ステップの編集も直感的に行えます。ワークフローは「ユーザーインプット」「生成」「アウトプット」「アセットの追加」の4つの構成要素で構築されます。

豊富な活用事例 記事執筆からバナー画像生成まで行うブログ投稿アプリ、YouTubeサムネイル生成、SNS投稿作成、プレゼンテーション自動作成など、コンテンツ制作からビジネスプロセス効率化まで幅広く活用できます。Opalは、AIの力を誰でも簡単に業務に取り入れられる画期的なツールです。

02. Claude Skills機能リリース

AnthropicがチャットAI「Claude」の新機能「Claude Skills」をリリースしました。この機能は、専門知識や組織的な文脈を事前に与えて「スキル」として呼び出せるシステムです。

従来のAIモデルが単独エージェントで処理するのに対し、Claudeは複数エージェントを組み合わせた「マルチエージェントシステム」を採用し、より高度で複雑な作業を可能にしています。Claude Skillsは、手順・組織知識・ファイル操作能力などの補助により、Excelの操作や組織ガイドラインに準拠した出力など、専門的なタスクを効率的に実行できます。

実例として、ゲーム会社の新作資料から自動でスライド資料やポスターデザインを生成するデモが紹介されました。Claudeは必要最小限の情報のみを読み込むため、高速処理が可能です。開発者は「マトリックスでネオがカンフーをロードするようなもの」と表現しています。

スキルは「SKILL.md」ファイルを基本とし、複数ファイルを組み合わせて構成されます。ユーザーのメッセージに応じて自動的にスキルがトリガーされ、直接的な指示は不要です。ただし、悪意のあるスキルによるリスクもあるため、信頼できるソースからのインストールが推奨されています。

Claude Skills は、Claudeアプリ(Pro/Max/Team/Enterprise)、API、Claude Codeで利用可能で、今後はスキル作成の簡素化や組織内共有の仕組み開発が予定されています。

03. PerplexityのAIブラウザComet無料公開

PerplexityのAIブラウザ「Comet」が2025年10月2日に全世界で無料公開され、話題となっています。Cometは従来のブラウザとは異なる「エージェント型ブラウザ」として設計されており、「思考の速度でブラウジングする」をコンセプトに、ユーザーが自然言語で指示するだけでAIが自動的にウェブ操作を実行します。

主な特徴として、常駐AIアシスタント「Comet Assistant」がサイドバーに配置され、いつでも自然言語での指示が可能です。エージェント機能により、オンラインショッピングでの価格比較、メール管理、SNS投稿、情報収集など複雑なタスクを完全自動化できます。また、複数タブの内容を統合理解し、音声入力にも対応、YouTube動画の要約や特定箇所への自動ジャンプも可能です。

導入は簡単で、Perplexityの公式サイトからダウンロードし、Chromeのブックマークや拡張機能をそのままインポートできます。基本機能は無料で利用でき、Perplexity Pro(月額20ドル)やMax(月額200ドル)プランでより高度な機能が使用可能です。

開発背景には、PerplexityがGoogleにChromeのデフォルト検索エンジン採用を提案したものの拒否されたため、独自ブラウザ開発に至った経緯があります。ChromiumベースのためChromeユーザーは違和感なく移行できますが、リサーチに時間がかかるため、リアルタイム検索が必要な場合は従来ブラウザとの併用が推奨されています。

04. HondaJetが100%持続可能燃料で世界初飛行成功

HondaJetが世界初の100%持続可能航空燃料での試験飛行に成功

ホンダ エアクラフト カンパニーが開発・製造するHondaJetが、ベリーライトジェットカテゴリーのツインエンジンジェット機として世界で初めて、持続可能な航空燃料(SAF)を100%使用した試験飛行に成功しました。

現在、ASTM Internationalの認可制により、既存のジェット燃料へのSAF混合率の上限は50%に設定されていますが、今回の試験により100%SAF使用の可能性が確認されました。試験では、HEFA-SPKとHDO-SAKを混合した100%SAFを使用し、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ周辺を飛行後、ピードモント・トライアド国際空港に着陸。通常のジェット燃料と同等の飛行性能を実証しました。

HondaJetは独自の機体設計により同クラスで最も燃費効率の良いビジネスジェット機として評価されており、HACIは2024年10月に全米ビジネス航空協会から「持続可能な飛行部門認証」を取得しています。また、Hondaは国際団体でSAFの安全性評価と規格化支援に参加し、業界をリードする取り組みを続けています。この成功は航空業界のカーボンニュートラル達成に向けた重要な一歩となります。

05. JAXA、HTV-X1搭載H3ロケット打ち上げ延期

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2025年10月19日、新型宇宙ステーション補給機1号機「HTV-X1」を搭載するH3ロケット7号機の打ち上げ延期を発表しました。当初10月21日に予定されていた打ち上げは、種子島宇宙センターでの天候悪化予想により延期され、少なくとも10月23日まで天候回復が見込めないため、新たな打ち上げ日は未定となっています。

HTV-Xは2020年まで運用されていた「HTV(こうのとり)」の後継機として開発された無人補給機で、従来機と比較して貨物搭載能力が1.5倍に向上しています。質量5.82トン、容積78立方メートルの物資を搭載可能で、ISS離脱後も最長1.5年間の単体飛行が可能な設計となっています。

今回のHTV-X1には、生活必需品や実験機器のほか、船外実験用の各種装置が搭載されています。特に注目すべきは、ISS離脱後の技術実証ミッションで使用される超小型衛星放出システムや次世代太陽電池などの先進技術です。

H3ロケット7号機は「H3-24W」形態での初飛行となり、これまでで最大の打ち上げ能力を持ちます。また、将来の月・惑星探査ミッションに向けて、自律飛行安全システムの実証やNASAの通信衛星を経由したデータ取得実証も行われる予定です。

06. ローソンがリチウム電池回収開始

ローソンがリチウムイオン電池回収実証事業を開始

株式会社ローソンは、環境省の実証事業に参画し、2025年10月15日から茨城県守谷市と神戸市内の計4店舗で、使用済みリチウムイオン電池内蔵製品の店頭回収を開始します。

近年、リチウムイオン電池の不適切な廃棄による発火事故が深刻化しており、2023年度にはごみ収集車やごみ処理施設での火災事故が8,543件発生しています。守谷市では2024年12月に処理施設で火災が発生し、現在も復旧していない状況です。

今回の実証事業では、モバイルバッテリー、加熱式・電子たばこ、携帯電話・スマートフォンを対象とし、店舗に設置した回収ボックスで製品を回収します。回収された製品は各市が回収し、リサイクル工場へ搬入されます。守谷市ではKDDI社が携帯電話等のリサイクルを担当します。

2026年4月からこれらの製品は「指定再資源化製品」に追加され、メーカー等には自主回収・再資源化が義務化される予定です。ローソンは三菱総合研究所、KDDI、荏原環境プラントなどと連携し、持続可能な資源循環モデルの構築を目指します。


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