232. 2026/10/04 諏訪飛行士、Crew-14で初の宇宙へ
内容紹介
kokorokagamiとtoudenの2人で、文章を生成しない判断専用AI『Jev』の仕組み、AI活用の脆弱性対策、日本版も始動 など について話しました。
出演者
以下のようなトピックについて話をしました。
01. 文章を生成しない判断専用AI『Jev』の仕組み
判断モデル「Jev」とは?文章を生成しないAIの仕組みと活用法
TypeSafe AIが2026年9月に早期アクセスを開始した「Jev」は、文章を一切生成せず、あらかじめ定義した選択肢から答えを選び、確率と確信度を返す「判断専用」AIモデルです。「System Oneモデル」という新分類に属し、速く・安く・型どおりに判断を返すことを目的としています。
3種類の出力形式
Jevへの問いは以下3つの型から選択します。
- Choice:選択肢から1つを選ぶ(担当部署の振り分けなど)
- Score:段階で測る連続値(不満度の測定など)
- Noul:真偽の確率を返す(緊急性の有無など)
1回のAPIリクエストで複数の問いを並列処理でき、応答時間は70〜500ミリ秒と高速です。
LLMとの違い
LLMが「文章を書く」のに対し、Jevは「選ぶ・測る・判定する」に特化しています。出力が必ず定義済みの候補に収まるため型安全であり、確率の「較正」により信頼度を数値で把握できる点が特徴です。
活用の考え方
制御フローはコードが担い、非構造データの解釈が必要な箇所だけJevに委ねる設計が推奨されています。confidenceの高低に応じて「自動実行・確認・人への引き継ぎ」を振り分けることで、段階的な自動化が可能です。
注意点
日本語は英語より精度が低いと明記されており、計算・日付比較・大きなstateは苦手分野です。早期アクセス段階のため、自社データでの検証が不可欠です。
02. AI活用の脆弱性対策、日本版も始動
Project Glasswing と日本の対応:要約
Anthropicは2026年4月7日、高性能AIモデル「Claude Mythos Preview」を活用してソフトウェアの脆弱性を防御目的で発見する「Project Glasswing」を発足させた。AWS・Microsoft・Googleなど12組織が参加し、最大1億ドルの利用クレジットを提供。6月には約150組織(15カ国超)へアクセスを拡大した。
日本の対応は迅速だった。自民党の平将明氏が「日本版Glasswing」を提唱し、金融庁は3メガバンクや日銀を交えた作業部会を設置。政府は5月18日に対策パッケージ「Project YATA-Shield」を公表し、重要インフラ15分野を対象に脆弱性対策を強化した。金融庁と日本銀行は金融機関に対し、最終手段としてシステムの「能動的停止」も選択肢とするよう要請した。
6月2日には日本政府と一部金融機関へのMythosアクセス権付与が確認されたが、米政府が同月12日に安全保障上の理由でFable 5・Mythos 5の外国人向け提供停止を命令。7月1日に提供が再開され、8月27日にはメガバンクがMythosを利用可能となった。
国内ではトレンドマイクロ・日立製作所・NECがGlasswing参画を公表。脆弱性発見件数は1万件超(高・重大深刻度)に上るが、誤検知の多さやOSSメンテナへの負荷増大も課題として指摘されている。
03. スペースX、130機を一斉軌道投入
スペースX「Transporter-18」打ち上げ成功 130ペイロードを軌道投入
スペースXは日本時間2026年10月2日午前3時32分、バンデンバーグ宇宙軍基地からFalcon 9ロケットを打ち上げ、小型衛星ライドシェアミッション「Transporter-18」を成功させました。
今回のミッションでは、キューブサットやマイクロサット、軌道間輸送機(OTV)4機など合計130のペイロードを搭載。打ち上げ約54分後から順次分離が行われました。なお、130のうち41は軌道間輸送機に搭載されており、後日分離される予定です。
注目ペイロードとして、GoogleのAI宇宙処理研究「Project Suncatcher」の試作衛星が搭載されました。機械学習向け半導体TPUを搭載し、宇宙環境での動作検証を行います。また、米Starfish Spaceの衛星サービス機「Otter」初号機も打ち上げられ、衛星の寿命延長や廃棄支援を目的としたNASAミッションに臨みます。
このほか、Varda Space Industriesの医薬品製造用再突入カプセルやPlanet Labsのハイパースペクトル衛星、フィンランドのSAR衛星、イタリアの地球観測衛星など、各国の多様な衛星が相乗りしており、商業宇宙輸送の広がりを示すミッションとなりました。
04. 諏訪飛行士、Crew-14で初の宇宙へ
JAXA諏訪理宇宙飛行士、2027年春にISS長期滞在へ
NASAは2026年9月24日、SpaceXのCrew Dragonによる有人宇宙飛行ミッション「Crew-14」のクルー4名を発表しました。
メンバーは、コマンダーのNASA・Kayla Barron宇宙飛行士、パイロットのNASA・Chris Birch宇宙飛行士、ミッションスペシャリストのJAXA・諏訪理宇宙飛行士、およびRoscosmos・Arutyun Kiviryan宇宙飛行士の3か国4名です。
諏訪宇宙飛行士について 2023年にJAXAの宇宙飛行士候補者として選抜され、2024年10月に正式認定。2026年1月にISS長期滞在搭乗員に指名されており、今回が初の宇宙飛行となります。
他のクルーについて
- Barron宇宙飛行士は「Crew-3」経験者で今回が2回目
- Birch宇宙飛行士は元大学教授兼自転車競技アメリカ代表という異色の経歴を持ち、初飛行
- Kiviryan宇宙飛行士はロケット工学エンジニアで、こちらも初飛行
Crew-14の打ち上げは2027年春以降を予定。なお、先行する「Crew-13」は2026年10月2日(日本時間)に打ち上げ予定です。
本ラジオはあくまで個人の見解であり現実のいかなる団体を代表するものではありません
ご理解頂ますようよろしくおねがいします
kokorokagami
touden