ADR-0020: 統合プロセス参照モデルを本標準の一部と位置づけ、URL をカタログの名前空間から移す
採用(2026-08-06)
コンテキスト
Section titled “コンテキスト”統合プロセス参照モデルの置き場については、既存プロセスの体系に新設が混じっていることと、フェーズ4からそこへ参照が張られていることの2点が問題として挙がっていた。
ADR-0017は前半だけを解決した。一覧・横断比較表・サイドバーから提案を分離したが、URL は /processes/integrated/ のまま据え置いた(同 ADR 決定2)。その結果、次が残っていた。
- 場所:
/processes/は既存プロセスの調査結果を置く名前空間である。本プロジェクトの提案が今もその配下にあった - 参照の向き: 第4章が「参照モデルの8ゲートを詳細化します」、第6章が「参照モデルの成果物を…」と書いており、規範文書が別ページに従属して読める構成になっていた
- 位置づけ: サイドバーは参照モデルを「フェーズ3の出力・フェーズ4の入力」としていた
第1章から第8章と附属書A〜F が揃った現在、参照モデルは標準の入力ではない。ADR-0010が定めるとおり、構造(要素の存在・識別子・関係)の正本はデータ側、判定基準の正本は本文側であり、両者は同じ標準の2つの表現にあたる。入力と出力の関係ではない。
- 統合プロセス参照モデルを本標準(フェーズ4)の一部として位置づける。フェーズ3の出力でも、フェーズ4の入力でもない。本標準が規定する構造の機械可読表現とする
- URL を
/phase4-process-design/process-model/へ移す。ADR-0017 決定2(URL の据え置き)を本決定で置き換える - 旧 URL からリダイレクトする。第1階層から第3階層までの全経路にスタブページを生成し、
meta refreshとcanonicalで転送する。外部リンクを壊さない - サイドバーの独立セクションを廃し、フェーズ4セクションの先頭へ置く。ADR-0017 決定1 の「フェーズ3の後、フェーズ4の前」を本決定で置き換える
- 本文の参照の向きを反転する。「参照モデルを詳細化する」ではなく「本標準が規定する。構造の機械可読表現は参照モデルにある」と書く
- ADR-0010の正本分担は変更しない。要素ごとの正本(構造=データ / 判定基準=本文 / 用語=第1章 1.4)はそのまま維持する
- 手書きのプロセスページを作らない。移設後もスキーマ駆動の生成を維持する(ADR-0007)。描画は共通コンポーネントへ切り出し、カタログと参照モデルの両方から使う
- URL の組み立てを1か所へ集約する。
processPathSegment()を唯一の分岐点とし、リンクの手書きを禁止する
検討した選択肢
Section titled “検討した選択肢”- URL を据え置き、本文の言い回しだけ直す — 変更量は最小で、リンクも壊れない。しかし指摘の一方である「カタログに混じっている」状態が URL に残る。サイトの構造を URL から読む利用者には解決していない
- 参照モデルのページを廃し、本文へ統合する — 位置づけの曖昧さは完全に消えるが、ADR-0007(スキーマ駆動)とプロセス提案ツール(M7)の前提を壊す。データは提案ツールの知識ベースそのものである
/processes/全体をフェーズ1配下へ移し、参照モデルだけ残す — 対称性は上がるが、カタログ側の URL が全件変わる。壊す範囲が本件の目的に対して大きすぎる- リダイレクトを置かず URL を切り替える — 実装は単純だが、公開済みのページであり外部からの参照を壊す
- ページを複製し、両方の URL で提供する — リンク切れは起きないが、同一内容が2つの URL に存在する。検索の重複と、どちらが正かの判断を利用者へ委ねることになる
src/pages/phase4-process-design/process-model/に3階層のルートを新設した。/processes/[process]/側はintegratedを除外する- 描画を
src/components/process/(Overview / Phase / Activity)へ切り出した。カタログと参照モデルは同一のコンポーネントを共有するため、表示の差分は生じない src/pages/processes/integrated/[...path].astroを追加し、旧 URL の全経路(第1〜第3階層)にリダイレクトのスタブを生成するsrc/lib/process-diagrams.tsにprocessPathSegment()とPROCESS_MODEL_IDを追加した。Mermaid 図のclick先もこの関数を通るastro.config.mjsのサイドバーから独立セクションを削除し、フェーズ4セクションの先頭へ移した。リンク検証の除外に新 URL を追加した- ドキュメント9ファイルと
src/pages/tool/simulator.astroの参照先を更新した - 第4章・第6章・第8章・附属書A の導入文を、本標準を主語とする表現へ書き換えた
- ADR-0017の本文は書き換えていない。同 ADR の決定1(配置)と決定2(URL)を本 ADR が置き換える。決定3〜6(カタログの名称、一覧・比較表からの分離、階層レベルの表示名)は引き続き有効である
- リダイレクトのスタブは
meta refreshである。HTTP 301 ではないため、検索エンジンの評価の引き継ぎは保証されない。GitHub Pages では HTTP リダイレクトを設定できないため、この方式を採った - ページ数が 202 から 225 へ増えた。増分は参照モデルの新 URL(6ページ)とリダイレクトのスタブ(17ページ)である