フェーズ6 概要 — プロセス運用
ピットイン方式を導入したあと、回し続けるための運用を定義したフェーズです。「リリースして終わり」ではなく、負債を計画的に返し、学びを書き戻し、プロセス自体を測って直すところまでを運用と呼びます。
運用の全体像
Section titled “運用の全体像”graph LR OC["運用作業カタログ<br>(日次〜四半期)"] --> IR["インシデント対応<br>(検知〜ポストモーテム)"] OC --> DP["負債返却サイクル<br>(容量の20%)"] RC["リスクカタログ<br>(何が起こりうるか)"] --> WD["こんなときどうする<br>(症状からの逆引き)"] WD --> IR RC --> DR["開発避難訓練<br>(半年ごとの演習)"] IR --> DR IR --> WB["学びの書き戻し<br>(恒久層へ)"] DP --> WB DR --> IC["改善サイクル<br>(プロセス自体の適応)"] M["運用メトリクス<br>(19指標・自動集計)"] --> IC
| ページ | 内容 | 対応する参照モデルの作業 |
|---|---|---|
| 運用作業カタログ | 日次・週次・月次・四半期の定常作業一覧 | 運用フェーズ全体 |
| リスクカタログ | 内部・外部・生成AI起因のリスクと本標準の受け止め | 運用フェーズ全体 |
| こんなときどうする | 症状から規定を引く逆引き表 | 運用フェーズ全体 |
| インシデント対応 | Sev 判定・エスカレーション・ポストモーテム様式 | 監視・インシデント対応 |
| 開発避難訓練 | 演習の6類型・inject 設計・評価・改善の追跡 | 監視・インシデント対応 |
| 負債返却サイクル | トリアージ基準と返却枠の運用 | 負債返却サイクル |
| 改善サイクル | プロセス自体の検査と適応の回し方 | プロセスの振り返り |
| 運用メトリクス | 19指標の算出方法と警戒サイン | プロセスの振り返りの入力 |
| プロセス内部監査 | 規程どおりに運用されているかの定期確認 | プロセスの振り返りの入力 |
運用が失敗する典型パターン
Section titled “運用が失敗する典型パターン”- 負債を「記録だけ」して返さない(台帳が墓場になる)→ 返却枠の計画組み込みで防ぐ
- インシデントの学びが個人の記憶に留まる → ポストモーテムの書き戻しを様式で強制する
- 指標を「測っているが何も変えない」→ 改善サイクルで警戒サインと打ち手を接続する
- 手順を整えたが、いざというときに誰も読めない → こんなときどうするで逆引きにし、開発避難訓練で引く練習をする
- リスクを一覧にしたが、対応する規定と結び付いていない → リスクカタログの受け止めの列で空欄を可視化する